緊急事態宣言解除を受けて
この度の新型コロナウイルス流行に伴い、当院ではいわゆる「三密」を避けるように院内での感染予防を行っております。その対策の中で検温の実施や予約枠の削減など多くの患者様に院内感染予防にご協力をいただき誠にありがとうございます。緊急事態宣言は5月14日に奈良県、21日には近畿地方、25日には全国すべてで解除され、徐々に流行も落ち着いてきていますが、完全に収束するには長期間になることが予想されます。この状況の中で当院としては、お口の管理を長期にわたって行わないのもお口のトラブルの原因になりますので、今まで受診の延期などしていただいていた患者様にもできるだけ安心して来院できるように更に感染対策を徹底し、皆様の健康を守るために取り組んでいきます。
テレビなどの報道で、歯科医院では患者はマスクを装着しないで口を開けている、唾液などが空気中に飛散するなど多くの感染リスクの指摘を受けてまいりました。しかし、歯科医院での院内感染対策はコロナウイルス以前から様々な研究、対策が行われており、当院においても標準予防策の徹底など特に注意した院内感染対策を行っっておりました。その中でコロナウイルスの流行によって当院もふくめて全国の歯科医院はそれに新型コロナウイルス流行の新たな知見に対応するように感染対策を行ってきております。これまで歯科医院内のスタッフ間でのコロナウイルス感染報告はありますが、幸いにして患者から歯科医師など歯科治療を通じての感染や、待合室などでの院内感染の報告はございません。
当院での現在行っている具体的な対策の一例として、診療室内でのエアロゾル対策としては、①口腔外バキュームの使用、②窓の開放・空気の循環、③空気清浄機の設置を行っております。特にこれから暑くなることから、虫ができるだけ入らないよう窓に網戸の設置し、また空調が十分効かないことも予想されるので暑さ対策としてこの夏はグリーンカーテンも準備しております。
また待合室でも①窓の開放、②空気清浄機の設置、③定期的な待合室の消毒、④患者様が密集を避けるために一人当たりの診療予約を余裕をもって設定させてもらっています。しかし、待合室の狭さは改善が難しく、ソーシャルディスタンスが十分確保できない場合もみられます。そのため、患者様には待合室でのマスク着用のご協力と、お車や隣の公園でお待ちいただけるよう配慮をさせていただいております。
しかし、どのように対策をしても完全に院内感染リスクをゼロにすることはできません。当院など歯科での感染対策に対しての疑問などございましたらお問い合わせください。また、お口の中に悩みがあるけど、コロナウイルスが心配で受診すべきかどうか悩んでおられる方も多くいることが予想されます。受診すべきかどうかの相談も随時行っておりますので、気軽にご連絡ください。
最後に、感染拡大が収束し、一日も早く平穏な日々が戻ることを願っております。収束する日までくれぐれもご自愛ください。
院長
2020年05月26日 22:14