当院のお子様に対する予防歯科の方針
当院でお子様に対しての歯科治療は、虫歯ができた時だけではなく、積極的に虫歯ができないように予防処置をおこなっています。
特に乳歯から虫歯になると、永久歯の虫歯リスクも上がります。永久歯は生えた時が一番虫歯になりやすい状態です。フッ素が歯に取り込まれることで、歯は強くなります。フッ素が水道水に添加されている外国とは異なり、日本ではフッ素は体内に多くは無いので、歯が生えてから、外部から歯にフッ素が取り込まれます。具体的には食物や飲料水、歯磨き粉、そして歯科医院などで実施するフッ素塗布です。
生えたての永久歯が虫歯になると一生虫歯と付き合わなければいけない生活が待っています。そこを予防するために、主に歯ブラシの練習、フッ素塗布を行っています。
予防処置の間隔は歯磨きの状態、虫歯の既往によりリスクを判定しますが、1~4か月に一度の処置をおすすめしています。
① 現在のお口の状態、生活習慣チェック
まず、虫歯がないか、歯並びは問題ないか、永久歯への生え変わりに問題ないか、など現在の状態を把握します。歯だけではなく、将来歯並びに影響する口呼吸や指吸、唇をかむ癖がないか、口の機能は問題ないかなども確認します。
また、あわせておやつの時間、歯磨きの時間、回数、すきな食べ物など普段の生活習慣をお聞きし、虫歯やお口の成長に影響があるかもチェックします。
② 画像検査
必要に応じて、特に歯並びに異常がある可能性がある場合は、見えている歯だけではなく、後から生えてくる永久歯どのような状態なのかなどを把握するためにレントゲンを撮影します。
③ 磨き残しチェック
受診の際は、歯ブラシをいつも通りしてから(仕上げ磨きをしている場合は仕上げ磨き後)受診してください。磨き残しを染色し、どこに磨き残しが多いのか、苦手なのかをチェックします。あわせて、歯肉に炎症が無いかどうかも確認します。歯肉から出血する場所は特に磨き残しに注意が必要な場所になります。
④ ブラッシング指導
染め出された磨き残しを参考にして、お子様ご本人や仕上げ磨きが必要な方には、ご両親やご家族の方に対してブラッシング方法について説明を行います。
⑤ 歯の掃除
全体に歯の掃除を行います。子供でも歯石がついている場合も少なくありません。その場合は歯石も含めて除去して掃除を行います。
⑥ フッ素塗布
フッ素が歯に取り込まれると、歯は酸に対して溶けにくくなり、虫歯になりにくくなります。
フッ素が歯に当たる機会は①食品、飲料水、②歯磨き粉、③フッ素洗口、④歯科医院でのフッ素塗布 があります。当院では普段の生活でのフッ素について説明褪せていただくとともに、フッ素塗布を積極的に取り入れています。
⑦ シーラント処置
シーラントとは乳歯や永久歯の虫歯になりやすい溝を樹脂で埋めてしまい、虫歯を予防する処置です。
お口の中を確認し、虫歯リスクがあると判断した場合、シーラント処置をおすすめさせていただきます。